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2012年7月16日月曜日

教育の未来予想図

特に高校の教育ってこれからどうなっていくんでしょうね。

私は10数年前は、どんな形でも第一志望に合格させる、より偏差値上位の大学にいれる、学力・進学実績を伸ばす、それこそが求められているものだと思っていました。そのために、受験に向けた勉強法をどうしていくのか、とか、小論文・AOで上位大学にうまく入学できるのであれば、どうやってその力を付けさせるのがということが興味の対象でした。
(すっごい進学校を作りたいという夢みたいなことを語っていたこともあったなぁと)
今、世間を見渡してみると、どの高校もそういう流れになっています。
今になって進学を目指すといっている学校もありますが、それは~ちょっと遅いすぎる感がありますがね。

しかしそんなことを思っていた私がここ数年で考えがちょっと変わってきています。よくこのブログでも書いていますが、大学の価値も相対的に低下してしまっているように気がする今、どこの大学に入学させるか、要はどういった受験対策をするか、どういった勉強法をするのか、受験テクニックはどうだとか(受験!受験!勉強!勉強!)ということよりも、もっと根っこの教育の方が重要だと思ってきています。(私のブログの後半を参照:今の学生に身につけてほしいと思うもの)←私が考えていることの一部を記載してます。
例えば、やる気を引き出す教育とか、生きていくうえで大切な能力を若いうちから身につけるとか、そういったものが大切だと思っています。(大学合格を最終到達像にするのではなく、もっと先を見据えた教育としたい、そういうことをはっきりと頭に置きながら学校での教育活動1つ1つを考えていきたいと私自身が強く思っているのでそう思うのだと思いますが)
これを養うため・身につけるための1つの機会として受験勉強(あくまでいろいろな体験ができる機会がある中で、受験もその1つの位置づけとして考える)を頑張るとかならばOKだとは思います。
そして、こういった部分で確実に成果を残した学校が未来生き残るのではないかと思います。(例えばやる気を引き出す教育をやった成果として進学実績が向上した、第一志望合格率が向上したとかならOKだと思うし、それこそ成果だと思います。進学実績が伸びれば世の中的なニーズにも応えることができるので理想的ですし。でもあくまでやる気を引き出す教育をしたうえで、というのが大前提ですが。もっともっとやる気を引き出す教育をやることで今以上の進学実績の向上は十分に可能だと思っています!!できます!)
但し、言うのは簡単ですが、やるのは非常に難しい。どういったプログラムで行うのかといったことも考えなければいけませんし・・・それ以上に、こういう教育ができるように、先生・指導者たちが生徒に対してのどういった構えで相対したらいいのかとか、どのように関わっていったらいいのかということを本当の意味で理解し、体で身につけ、そして実行することができるようにならなければいけない(生徒の根幹をなす「らしさ」「強み」をどうやって見出し、さらにそれを真正面から見つめていくためにどうしたらいいか、相手の立場に立ってコミュニケーションするとはとか、生徒の可能性を信じる姿勢を持ち続けるための構えはどういうものなのかとか等々)・・・そういうことが大変だと思います。また一朝一夕で身につくものではありませんので、日々フィードバックミーティングを重ね、クオリティを高め続けていくこともしなければいけません。だから非常に大変なのです。しかも、学校として組織としてやると決めるのにも相当な覚悟が必要だと思います。(覚悟がなければできません。)大変なことばかりですが、逆にこれがしっかり確立されていないと、こういった教育は本当の意味で成り立ちませんし成果も出ないとは思います。でも、本気で取り組みものとしては非常に価値があるもの、非常に意味のあるものですし、本当にこれが確立できたら無敵だと思います。

今までの展開を見ていると、私がそう思ってから何年後かにそういった流れになっているので多分、いずれこの流れが来ると思っています。

※今、学校が予備校化している、そんな状況の中で、学校の本来あるべき姿が失われてしまっている気がします。こういった取り組みの方が、なんか本来の学校のあるべき姿のような気がしませんか?こういう学校を本気で目指すことで、ブレークスルーできるような気がします。

流れといえば、実は、出身高校で地頭を見ようということも20年以上前から私は言っていました。そして2000年以降そういったことが巷で言われるようになりました。
名門高校にフォーカスして何かやりたいなっていうことも15年前くらいから思っていましたら、2005年あたりからそういった流れが来ました。

やはり、関心が高い領域、私でいうところの教育というものを過去~現在と定点観測していると、そういった臭覚というものが研ぎ澄まされてくるようで、未来が見えてくる気がします。

ただ、今までは、こういうことをしたいとか思っていても実行しませんでした。もっといえば、実行できませんでした。でもこれからは、自分が感じたこと、思ったことは実行しようと思っています。後悔したくないですし、自分が思ったことは、絶対、将来、時代が要請してくるものだと信じていますから!
できることならば、こういったことを研究・実践できる環境に身を置きたいなと思っていますがこればかりは縁ですからね~。ただ、私は方法論は持ち合わせているのでこういったことが実現できる環境に行きたいとは思いますね、本当に。

さて、私の未来予想図は正しいのでしょうかね?それは5年後10年後に分かることですね~

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