恥ずかしながら、「ピア効果」なる言葉を最近知りましたが、「ピア効果」とは、一緒に教育を受けるグループの特性が、教育成果に及ぼす影響のことだそうで。まぁ、所謂、朱に交われば赤くなる、ということですね。
ピア効果に関連するコラムはこんなものがありました。
特に私がこの中で一番興味を持ったのは『家庭における「ピア効果」』ですね。家庭教育って非常に重要だと思いますし、家庭における保護者の立ち振る舞いや姿勢(子どもは親の背中を見て育つといいますし)や家庭での子どもへの関わり方によって子どもの成長は大きく影響されると思いますし。ですから、このコラムは是非、保護者の方には読んでいただきたい内容ですね。
さて、上記のコラムでは、
学校におけるピア効果や家庭におけるピア効果がかかれていますが、
下記の研究論文では、結論からいうと、子供の学力は学校だけでなく、本人や家庭の属性によってかなりの程度決定される、としています。やはり家庭は重要なんだと。
『学力を決めるのは学校か家庭か -アジア主要国の比較分析-』(一橋大学経済研究所 小塩隆士)
いろいろな角度から分析をしていますが、
特に、この論文の結論部分で気になった部分を抜粋すると、
「・子供の学力は、アジアのどの国でも・本人・家庭要因に大きく左右される。
・社会全体の人材育成という観点から見て、学校のできることはどうやら限定的(格差拡大機能すらある。)学校教育の効果に対する過大な期待は禁物。
・「子供は親を選べない」。人材育成のためには、学校教育の全般的な充実だけでなく、経済的・社会的に不利な家庭で育てられている子供たちに対する直接的な支援策が必要。」
と書いてあります。
確かに、
学校だけでどうにかするとか、塾でどうにかするとかでなくて、家庭・社会も含めた大きなフレームワークの中で考え、相互に作用しあいながら進めていくのでなければ本当の意味で効果的にはできないなって思いますね。
直接的に関係ないかもしれませんが、
人材育成関連で、根っこの教育=生徒の可能性を引き出して成長させる教育を学校とかの場で本当の意味で実現するにはどうしたらいいのかとかよく一人で考えているのですが、
たとえば、やる気を引き出すっていう教育を本気で学校でしようと考えた場合、学校において様々な形で生徒に働きかけを行うのは当然ですが、それだけでは十分ではなくて、家庭や社会、特に、家庭との相互連携(こちらの考えとは違う関わり方を家庭でされている場合はそれを変えてもらうなどの対応や意思疎通など)や、もし家庭として機能していない家庭があれば、その機能を修復すること(もし修復できないようであればいかに社会的に支援していくか)も含めて関わっていくことが重要で、そうしていかないと実現できないなって思うと結構難しいなって思ったりするわけで、、だって、家庭の子どもへの影響力はすごいと思いますし。そう考えると、しっかりと成果を出そうとしたときに学校でできることって極めて限定的だなって感じましたので、
やっぱり「家庭」っていうのは重要なんだよねって意味と、だからこそ「家庭におけるピア効果」をしっかり読んでほしいなっていう意味をこめて、この論文を付け加えてみました。
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