2012年6月3日日曜日

能力や可能性を引き出そうとする姿勢が大事

「あの人は能力がある」とか、またはその逆で「あの人はダメだ、できない奴だ」とかよくみんなそんな話をするじゃないですか。すぐに優劣をつけたがるし、レッテル付けをしようとしてしまう。そういう話を耳にすると、うんざりするし、それが人の悪口ともなれば本当に嫌な気分になります。

しかし、そもそも能力ってなんなんでしょうね?
みんなそれぞれ自分が勝手に定義する、能力とはこういうものなんだって思うリストから自分のモノサシだけで判断して、能力のある無しを決めてませんか?
しかも、そんなことで不本意に「ダメな奴」の烙印を押された日には、そういう目で周りも見ますから、烙印を押された人にとっては本当に不幸ですよね。その人のその後の自己成長も下手すれば望めなくなりますよね。だって、人間は敏感ですから、期待されていないとかそういう感覚って言葉として言われなくても、本人には伝わりますし、期待されていないって実感すれば、やる気だってでないですよね。バックギアが入ってどんどん、負のスパイラルですよね。

そもそも能力は可視的なものではないので、目には見えません。過去の実績とか地位というシグナルで能力の存在を確認することはできはしますが、そういうことであらわれる能力は非常に限定的な気がします。

能力はシグナルを通じて、確認するわけですが、たとえ相手が、ある能力のシグナルを発しても、受け取り手の方が、その人の基準の中に、それを能力として察知できなければ能力として認められないわけで、だからややこしいんですよね。
しかも、大体、他人の事なんて、わかっているようで、全然わかっていないし、見えているのは表面的部分だけですから、そんな上っ面だけで、相手の能力の存在なんてわかるわけないわけで。それで人を評価するのがそもそも問題なんですよ。そういういい加減な評価環境をうまく利用して、必要以上に自分をうまく表現して、能力以上の評価を受ける人もいるんですが、世の中なんてそんなもんでしょうけど、考えれば考える程、人の評価なんていい加減ってことなんだと思います。

だから、能力があるとか、ないとか安易に決めつけたり、評価する事はやめて、「この人の中に何かしらの能力がある」ってプラスに相手を見て、関わり、それを見つめ、それを徹底的に信じて能力や可能性を引き出していこうという姿勢が大切だと思いますし、そういう風に思考を変えていきたいものです。そういう風に関われば、関わられた本人はやる気も出るし、どんどん前に進んでいきますよ。

特に、子どもや学生の可能性は無限大ですから、これからの周囲のかかわり次第で、いかようにもなれると思いますので、親や先生方、それ以外にもかかわる大人達が、能力を引き出していく(やる気にさせて前に進めませていく)という視点を持って接していくということが重要だと思います。
(私は、ボランティアでそういうお手伝いをさせていただいていたことがあるんですが、子供たちと接していると、私のアプローチが今までにやってもらったことがないアプローチのようで、驚くと同時にすごく元気になるんですよね。勉強がんばりますって目を輝かせながら言う子も多いんですよ。別に特別なことをしているとは思っていないんですが。でも、そういう反応を見ていると、ああ、子どもたちに関わる大人がこういうことができていないんだなって感じてます。)

だから、是非、子どもに関わる大人たちは、いいかかわり方をしてあげてください。

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