サンデー毎日(2012年3月25日)の記事の中で、「結束力上位10校」ということで秋田高、仙台二高、修猷館高、富山中部高、富山高、高岡高、濟々黌高、熊本高、高崎高、前橋高の10校が紹介されていました。どの高校も名門中の名門ですよね。こういった高校名を見ると、しびれますね。私個人的には、どの高校も好きですね。
自分の母校がこういったところに紹介されると、ちょっと誇らしい気持ちになるんじゃないでしょうか。
特に印象的だったのが、秋田高校についての記事で、「頭のいいお兄さんたちが通うんだと幼いころからあこがれていただけに、母校への誇りは人一倍強い。そうした意識を持つ卒業生が多いから同窓会のネットワークは自然と広がり、団結力が強まる。私の初代後援会長は秋田高OBでした」
こう語るのは1873(明治6)年に洋学校として創設された県立秋田高OBの金田勝年衆院議員(62)。というコメントが載っていました。これって私も同じ感覚だったのでよくわかるんですが、でもこういうことをストレートに表現できてしまう金田さんはすごいと思ったことも含めて印象的な記載でした。
余談ですが、
私は小さい頃から、「あの大学は旧制〇〇だよ」とか、高校ならば例えば「札幌南高校は旧制札幌一中で〇〇とか、水戸一はすごいとか・・・・」とか、高校野球の季節になれば、公立の名門進学校である秋田高・高崎高・前橋高・米子東・鳥取西・東筑などが出場すると、その高校の話題ばかりになったり、そういった全国の大学や特に全国の公立の名門高の話を親から聞かされていたこともあり、小・中学生の頃からそういった話に異様に興味を持っていました。(ちなみに「スローカーブを、もう一球」【山際淳司著 角川文庫】は高崎高校の野球部を扱った作品で面白かったな。)2005年に『名門高校人脈』(光文社新書)という本が出たときに、自分と同じように興味のある人がいる、価値を感じている人がいるということに純粋な驚きを感じましたし、その本が結構反響があったことも驚きでした。(ただサンデー毎日の東大合格者の号が異様に売れるという話も聞いていましたので、やはり、東大に入るくらいのレベルの高校のOBで伝統校ともなれば自分の母校の事が好きなんだなとは思ってはいましたが。まぁ、それと私が大切だと思っていたことが間違いでなかったということも知れてよかったですね。)しかも『名門高校人脈』は本当に内容的によくできており、特に、「ハビトュス」を中心軸においてそれぞれの高校OB人脈やそれぞれの高校の継承してきた文化資本を大事にして書かれている印象を受け(連綿と続いてきた伝統を背景とした文化的な側面を頭に置きながら書いているだろうなと感じる内容も多く、またそれ故にそれぞれの高校の骨格・外形がイメージできるというかそんな感じ)、非常に共感を覚える内容でした。さらに「現時点では進学実績がよくても、まだ著名なOBが少ないところや、予備校的と感じる高校はあえて掲載しませんでした」と著者が語っているのを読んで、まさにそれそれを思ってしまいました。どうしてこういうスタンスで書けるのかなってずっと思っていたら、この本の著者のお父様は大阪府の屈指の名門の北野高校のご出身と知り、なるほどなって思った次第です。
さて本題へ。
サンデー毎日の記事を引用しつつ、私の個人的な趣味でちょっとだけ情報を付け加えて面白くしようかとか思ったり、いろいろ考えたんですが、それよりは、今回は、自宅に保管しているバックナンバーから名門高校関連の記事が掲載されていた雑誌を紹介していこうと思っています。他にもそういった記事があれば、発見次第紹介していきます。
(本当は、雑誌の記事を丸ごとスキャンして載せたかったんですが、何かと問題があるようなので、内容のほんの入り口だけ紹介したいと思います。)
※ちなみに本として名門高校関連で出版されているものは
『名門高校人脈』(光文社新書2005年8月 著者:鈴木隆祐)
『47都道府県の名門高校』(平凡社新書2008年3月 著者:八幡和郎 CDI)
『別冊宝島ニッポンの名門高校102』(宝島社 2008年4月)
『仰天 有名人の出身校』(一水社 2008年6月)←名門高校だけではない
『東大合格高校盛衰史』(光文社新書 2009年9月 著者:小林哲夫)
などがあります。たまに目を通して、フムフムと言ってみています。
ではバックナンバーの紹介 今回は5冊紹介しましょう。
まず1冊目
【AERA(2005年11月7日号)】
●記事タイトル:大学より高校力
いまだから輝く人脈力
大学以上に人の結びつきの地下水脈のように流れているのは出身高校だ。
同じ地方で過ごした3年間の県立高校時代は財産だ。
6年間の中高一貫校の人脈も家族のように強い。
紹介されている高校
:筑波大学付属(東京都・国立)、開成(東京都・私立)、松本深志(長野県・
県立)、岡山朝日(岡山県・県立)、灘(兵庫県・私立)
●記事タイトル:中高一貫VS県立高の人脈力比較
全国有力高182校アンケート調査
アンケートで大学より出身高校が大事と考える学校が多いことがわかった。そこで
中高一貫と県立高の人脈力を比べてみた。
全国の高校に行った「人脈力」についてのアンケート結果の「高校名と大学名のど
ちらが価値あると考えていますか」との質問に対しては、「高校」と答えた高校が
84校と、「大学」と回答した高校(17校)を大きく上回った。
紹介されている高校
:渋谷教育学園幕張(千葉県・私立)、日比谷(東京都・都立)札幌南(北海道・道立)
他にも、大阪教育大学附属天王寺、西南学院、都立戸山、県立東葛飾、青雲の人脈
力についてのコメントもあり。さらに、北海道から沖縄の国立・私立・公立の名門
高校182校の「人脈力」についてのアンケート結果を高校ごと掲載。
(感想)久々に見ましたが、今見ても、記事の内容に引き込まれてしまうくらい私の好きなテーマを扱ってくれています。内容は、ものすごく的を得ているし共感できる内容でした。感動ものの記事です。素晴らしい!!
続いて2冊目
【ヨミウリウィークリー(2005年1月9日→16日)】
●記事タイトル:本邦初公開!社長の出身高校640人調査 東日本編
企業内にも成果主義が急速に浸透するにつれて、大学の学閥も崩壊する一方だ。多
くのビジネスマンが、よるべない企業社会を生き抜くことを強いられているなか、
頼りになるのは、同じ高校の出身者であるという声もよく聞く。そこで本誌は独自
に、有名企業のトップの出身高校を徹底調査した。その結果、見えてきたのは。実
業界で本当に強い高校である。
紹介されている高校
:北海道から三重県までの高校(名門進学校がほとんどを占めている)
特に、大きく扱われている高校は、開成(東京都・私立)、慶應義塾(神奈川 県・私立)、日比谷(東京都・都立)
3冊目
【週間朝日(2006年10月20日号)】
●記事タイトル:日本の社長500人 出身高校ランキング
出世する高校、稼いでいる大学
いまや新卒社員の採用で「学歴不問」を掲げる会社は珍しくない。ところが、日本
を代表する500社の社長の出身校を調べてみると、「名門」といわれる高校や大学
が上位に名を連ねていることがわかった。学歴社会の弊害か、それとも能力本位
で選んだ結果なのか?
紹介されている高校
:北から札幌南(北海道・道立)、仙台第一・仙台第二(宮城県・県立)、前橋(群馬県・県立)、浦和(埼玉県・県立)、千葉(千葉県・県立)、日比谷(東京都・都立)、新宿(東京都・都立)、小石川(東京都・都立)、西(東京都・都立)、武蔵丘(東京都・都立)、墨田川(東京都・都立)、立川(東京都・都立)、大森(東京都・都立)上野(東京都・都立)、富士(東京都・都立)麻布(東京都・私立)、芝(東京都・私立)、開成(東京都・私立)、法政第一(東京都・私立)、筑波大学附属(東京都・国立)、横浜翠嵐(神奈川県・県立)、横須賀(神奈川県・県立)、慶應義塾(神奈川県・私立)、栄光学園(神奈川県・私立)、甲府南(山梨県・県立)、富山中部(富山県・県立)、若狭(福井県・県立)、静岡(静岡県・県立)、浜松北(静岡県・県立)、旭丘(愛知県・県立)、明和(愛知県・県立)、岡崎(愛知県・県立)、東海(愛知県・私立)、津(三重県・県立)、伊勢(三重県・県立)、彦根東(滋賀県・県立)、八尾(大阪府・府立)、天王寺(大阪府・府立)、市岡(大阪府・府立)、灘(兵庫県・私立)、甲陽学院(兵庫県・私立)、六甲(兵庫県・私立)、高松(香川県・県立)、下関西・防府(山口県・県立)、修猷館(福岡県・県立)、東筑(福岡県・県立)、熊本(熊本県・県立)中津南・佐伯鶴城(大分県・県立)、ラ・サール(鹿児島県・私立)
4冊目
【読売ウィークリー(2007年3月18日号)】
5冊目
【読売ウィークリー(2007年10月21日号)】
●記事タイトル:ビジネス界高校人脈
仕事の武器として、「高校人脈」が今、注目されている。M&Aが本格化する今後は、いっそう重要度が増すとの声もある。ではビジネス界でパワーを持つ高校とはどこか、これからどんな高校が輝きを増すのか?
紹介されている高校
:筑波大附属(東京都・国立)、日比谷(東京都・都立)、西(東京都・都立)、戸山(東京都・都立)、小石川(東京都・都立)、小山台(東京都・都立)、新宿(東京都・都立)、開成(東京都・私立)、麻布(東京都・私立)、武蔵(東京都・私立)、成蹊(東京都・私立)、早大学院(東京都・私立)、水戸第一(茨城県・県立)、前橋(群馬県・県立)、高崎(群馬県・県立)、浦和(埼玉県・県立)、慶應志木(埼玉県・私立)、市川(千葉県・私立)、横浜翠嵐(神奈川県・県立)、湘南(神奈川県・県立)、慶應(神奈川県・私立)、栄光学園(神奈川県・私立)、浅野(神奈川県・私立)、旭丘(愛知県・県立)、明和(愛知県・県立)、岡崎(愛知県・県立)、東海(愛知県・私立)、洛北(京都府・府立)、北野(大阪府・府立)、大手前(大阪府・府立)、天王寺(大阪府・府立)、神戸(兵庫県・県立)、灘(兵庫県・私立)、関西学院(兵庫県・私立)、甲南(兵庫県・私立)、甲陽学院(兵庫県・私立)、六甲(兵庫県・私立)、修猷館(福岡県・県立)、ラ・サール(鹿児島県・私立)
興味のある方は、図書館等でもバックナンバーを閲覧できると思いますので、ご覧になってみたらいかかでしょうか?